日刊工業新聞 「モノづくり支える 町工場の技」に弊社が取り上げられました。
2015年3月31日
日刊工業新聞 「モノづくり支える 町工場の技」 2015年3月31日(火)
1センチメートル角の金属に7ケタの数次を打刻する。大和鋼機は鋳造・特殊鋼向け金属材料試験片加工を専門に行なっている。
松本大工場長は「打刻は機械でもできるが、量産するものでなければ人の手でやったほうが早い」と明かす。
金属の塊をバンドソーで切断し、数次やアルファベットで材料の情報を打刻。その後旋盤やフライスによる加工を経て、試験片ができあがる。バンドソーによる切断は材料を水平に固定し、材料に応じて刃を変える。この技術を身につけるだけでも3年ほどかかる。
また打刻は小さい材料に対して行うため「目がいい一番の若手社員が担当している」(松本工場長)という。ハンマーを真上から下ろす一発勝負のため、器用さも必要だ。仕上げの旋盤で磨く工程では素材を工夫しており、ここにも技術がある。
松本工場長は「ゆっくりきれいに作るのは誰でもできる。多数の工程を1秒でも早く完了してお客さまに届けたい」と意欲を見せる。精度の高い加工とともに、迅速な加工をも追求する。
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